I002-2 精神科継続外来支援・指導料(1日につき)  55点


注1 入院中の患者以外の患者について、精神科を担当する医師が、患者又はその家 族等に対して、病状、服薬状況及び副作用の有無等の確認を主とした支援を行った場合に、患者1人につき1日に1回に限り算定する。

 

2 当該患者に対して、1回の処方において、3種類以上の抗不安薬、3種類以上 の睡眠薬、3種類以上の抗うつ薬又は3種類以上の抗精神病薬を投与した場合( 臨時の投薬等のもの及び3種類の抗うつ薬又は3種類の抗精神病薬を患者の病状 等によりやむを得ず投与するものを除く。)には、算定しない。

 

3 医師による支援と併せて、精神科を担当する医師の指示の下、保健師、看護師 、作業療法士又は精神保健福祉士が、患者又はその家族等に対して、療養生活環 境を整備するための支援を行った場合は、40点を所定点数に加算する。

 

4 抗精神病薬を服用している患者について、客観的な指標による当該薬剤の副作 用の評価を行った場合は、特定薬剤副作用評価加算として、月1回に限り25点を 所定点数に加算する。ただし、区分番号I002に掲げる通院・在宅精神療法の 注4に規定する加算を算定する月は、算定しない。

 

5 当該患者に対して、1回の処方において、3種類以上の抗うつ薬又は3種類以 上の抗精神病薬を投与した場合(注2に規定する場合を除く。)であって、別に 厚生労働大臣が定める要件を満たさない場合、所定点数の100分の50に相当する 点数により算定する。

 

6 他の精神科専門療法と同一日に行う精神科継続外来支援・指導に係る費用は、 他の精神科専門療法の所定点数に含まれるものとする。

(1) 精神科継続外来支援・指導料とは、入院中の患者以外の患者であって、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコール依存症等をいう。)、心因反応、児童・思春期精神疾患、パーソナリティ障害、精神症状を伴う脳器質性障害等のものに対して、精神科を標榜する保険医療機関の精神科を担当する医師が、精神障害者の地域生活の維持や社会復帰に向けた支援のため、患者又はその家族等の患者の看護や相談に当たる者に対して、病状、服薬状況及び副作用の有無等の確認を主とした支援を継続して行う場合を評価したものである。


(2) 「注2」については、当該保険医療機関が、1回の処方において、抗不安薬を3種類以上、睡眠薬を3種類以上、抗うつ薬を3種類以上又は抗精神病薬を3種類以上投与(以下「向精神薬多剤投与」という。)した場合には、算定しない。ただし、区分番号「F100」処方料(3)のアの(イ)から(ニ)のいずれかに該当する場合は算定することができる。
なお、この場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に向精神薬多剤投与に該当するが、精神科継続外来支援・指導料を算定する理由を記載すること。


(3) 抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬及び抗精神病薬の種類数は一般名で計算する。また、抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬及び抗精神病薬の種類については、別紙36を参考にすること。


(4) 「注3」に規定する加算は、「注1」に規定する医師による支援と併せて、精神科を担当する医師の指示の下、保健師、看護師、作業療法士又は精神保健福祉士(以下「保健師等」という。)が、患者又はその家族等の患者の看護や相談に当たる者に対して、療養生活環境を整備するための支援を行った場合を評価したものである。


(5) 「注4」に定める特定薬剤副作用評価加算は、抗精神病薬を服用中の患者について、精神保健指定医又はこれに準ずる者が、通常行うべき薬剤の副作用の有無等の確認に加え、更に薬原性錐体外路症状評価尺度を用いて定量的かつ客観的に薬原性錐体外路症状の評価を行った上で、薬物療法の治療方針を決定した場合に、月1回に限り算定する。この際、別紙様式33に準じて評価を行い、その結果と決定した治療方針について、診療録に記載すること。なお、同一月に区分番号「I002」通院・在宅精神療法の「注5」に規定する特定薬剤副作用評価加算を算定している患者については、当該加算は算定できない。


(6) 他の精神科専門療法と同一日に行う精神科継続外来支援・指導に係る費用は、他の精神科専門療法の所定点数に含まれるものとする。


(7) 精神科継続外来支援・指導料は、初診時(区分番号「A000」初診料の「注5」のただし書に規定する初診を含む。)は算定できないものとする。


(8) 精神科継続外来支援・指導を行った場合は、その要点を診療録に記載する。


(9) 「注5」に定める別に厚生労働大臣が定める要件は、特掲診療料の施設基準等別表十の三に掲げるものを全て満たすものをいう。なお、その留意事項は、「I002」通院・在宅精神療法の(17)に示すものと同様である。